なぜ高齢者は詐欺に遭いやすい?実際にあった手口と対策について紹介

なぜ高齢者は詐欺に遭いやすい?実際にあった手口と対策について紹介

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詐欺に遭わないか不安な方「このあいだSMSっていうのに荷物が届いてますっていうメッセージが届いていたんだけど、詐欺かしら。問い合わせしてみたけど、留守だったみたいでつながらなかったの、、、。」

こんな方へ届けます。

本記事の内容

  • 高齢者を狙う特殊詐欺の手口・種類とは?
  • 高齢者が狙われる特殊詐欺に対する対策
  • 事例紹介:振り込め詐欺にあった実際の事例を紹介

この記事を書いている僕は、訪問リハビリで介護が必要な方のリハビリをしています。中には上記のような訴えをする方や実際に詐欺にあったという方もいます。

どうして騙されてしまうのか、実際にあった手口と対策について紹介します。

この記事を書いた人
ヒロピノ

探究と挑戦を楽しむ理学療法士
医療・介護領域でのリハビリテーションを提供

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高齢者を狙う特殊詐欺の手口・種類とは?

高齢者を狙う特殊詐欺の手口・種類とは?
高齢者を狙っている特殊詐欺の手口や種類にはどんなものがあるでしょうか?

特殊詐欺とは?

特殊詐欺とは、被害者に電話をかけるなどして対面することなく信頼させ、指定した預貯金口座への振込みその他の方法により、不特定多数の者から現金等をだまし取る犯罪のこと。

2020年1月1日から特殊詐欺の手口として分類された10種類の詐欺は次のとおり。

  1. オレオレ詐欺
  2. 預貯金詐欺
  3. 架空料金請求詐欺
  4. 還付金詐欺
  5. 融資保証金詐欺
  6. 金融商品詐欺
  7. ギャンブル詐欺
  8. 交際あっせん詐欺
  9. その他の特殊詐欺
  10. キャッシュカード詐欺盗(窃盗)

特殊詐欺の中でも特に高齢者をターゲットにした振り込め詐欺の被害が広がり、社会問題になっています。

主な振り込め詐欺は上記1~5の5種類。それでは振り込め詐欺の種類と手口を深掘りします。

1.オレオレ詐欺

親族を装い

  • 「会社の小切手を紛失してしまった」
  • 「会社の金を横領して使いこんでしまった」

などと電話越しに話して現金を振り込ませる詐欺。

2.預貯金詐欺

警察官や税務署職員、市役所職員、銀行職員などを装い

  • 「口座が悪用されているため暗証番号を変更したほうがいい」
  • 「すぐにキャッシュカードの交換が必要」
  • 「こちらで手続きをするのでカードを取りに行きます」

などと電話越しに伝えて暗証番号を聞き出し、キャッシュカードをだましとる詐欺。

3.架空料金請求詐欺

はがきやメールで

  • 有料サイトや利用料金などの架空の料金請求を行い
  • 「すぐに払わなければ裁判になる」

などの脅し文句で現金を振り込ませる詐欺。

4.還付金詐欺

市役所の職員などを装い

  • 医療費、税金、保険料について「還付金があるので手続きしてください」

などと話してATMの口座間送金を利用して振り込みをさせる詐欺。

5.融資保証金詐欺

実際に融資しないにもかかわらず

  • 簡単に融資が受けられると信じ込ませ
  • 「保証金が必要です」

などと話して現金を振り込ませる詐欺

上記のとおり。

騙されやすいポイント

親族だけでなく、警察官や税務署職員、市役所職員、銀行職員などを装うという点が、高齢者が信じてしまいやすいところ。

高齢者が狙われる特殊詐欺に対する対策

高齢者が狙われる特殊詐欺に対する対策
特殊詐欺・振り込め詐欺に遭わないために、詐欺の手口と対策法を知っておくことが大切です。

家族とコミュニケーションを頻繁に取ることも、振り込め詐欺に遭わない一つの手段です。

「自分や家族は大丈夫」という思い込みを捨てる

オレオレ詐欺はメディアなどでも以前から紹介されているため、多くの人がきいたことがあると思います。

しかし、

オレオレ詐欺=自分の子どもの声を間違うはずがない

と思い込んでいないでしょうか?

振り込め詐欺は、親族を装うだけではなく、警察官や市役所職員などを装うこともあります。

「自分にかぎっては大丈夫」という過信が一番禁物です。
「自分もだまされるかもしれない」という気持ちを常に持ちましょう。

在宅時でも留守番電話の設定をしておく

犯人は、自分の声を証拠として残されることを嫌がります。

本当に用件がある相手ならば内容についてしっかりとメッセージを残してくれるので、常に留守番電話を設定しておくことも一つの方法です。

知らない番号からの電話には出ない、かけ直さない

知らない番号からの電話に出なくていいように

  • ナンバーディスプレイ機能
  • 自動で警告・録音する機能が付いた電話機

を利用しましょう。

今使っている電話機に後付けできる詐欺防止の対策機器もあります。

また、知らない番号から着信があっても、「かけ直さない」ということも大切です。

もし、「かけ直す」ことで相手に自分の番号が知られてしまう可能性があります。

「本当に必要な連絡ならまたかかってくるはず」というスタンスでいる位がちょうどいいです。

特殊詐欺・振り込め詐欺の常套句を電話横に貼っておく

電話を受けたときに、振り込め詐欺の常套句を目にすることで、怪しい電話かどうか判断しやすくなります。

例えば、

  • 携帯電話を落として電話番号が変わった
  • 会社の電話でかけているからこの番号をメモしておいて
  • 小切手を紛失して困っている
  • このままだと、クビになる
  • 会社の金を横領した
  • 誰にも言わないでほしい
  • 今すぐ金が必要
  • 年金や医療費などの還付金がある
  • キャッシュカードを預かる
  • 暗証番号を教えてほしい

上記のとおり。
今すぐ電話の横にこれを印刷して貼っておきましょう!
振り込め詐欺の常套句

事例紹介:振り込め詐欺にあった実際の事例を紹介

事例紹介:振り込め詐欺にあった実際の事例を紹介
それでは、実際の事例を紹介します。

詐欺にあった事例

  • 元道路公団勤務
  • ひとり暮らし
  • 60代男性

詐欺の内容

  • 預貯金詐欺

詐欺の手口

  1. 警察官を装い電話で銀行口座が悪用されていると。←警察という権威性
  2. 利用している銀行の支店名を告げられる。←情報が正しい
  3. 返金できるが、いったんお金を振り込んで欲しいと←振り込めば後から戻るという安心感
  4. 振り込むまで、絶対に電話は切らないでと←他に連絡させない
  5. おかしいとは思ったが近所のスーパーのATMで50万円を振り込んでしまう←してやったり

巧妙ですよね。

どうして詐欺に気づいたのか

  • 振り込んだ翌日、家族に「詐欺にあったかもしれないと」連絡
  • すぐに警察に連絡するよう言われ、詐欺だったと気づく。
  • 幸い、後日、振り込んだお金は戻ってきた。

この方の場合には、運よくお金は戻ってきましたが、完全に騙されてしまったそうです。

詐欺グループは言葉巧みに仕掛けてきます。

まずは自分も騙されるかもしれないと認識し、上記のような手口を知り、常套句を電話の横に貼って、対策をしておきましょう!

高齢者でテレビの音がうるさいとき対処法についても解説していますので、ご覧ください。