【失敗しない選び方】介護におすすめな電動ベッドの選び方を紹介

【失敗しない選び方】介護におすすめな電動ベッドを紹介【安くない】

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介護用の電動ベッドを探している方「家族に介護が必要になったので介護用の電動ベッドを探しているけど、選び方がわからない、、、安い買い物じゃないので、長く使える電動ベッドがほしい。」

こんな疑問に答えます。

結論は、上下昇降付きの2モーターかできれば3モーターの電動ベッドを選ぶと介助量が増えても長く使えます。

本記事では

  • 介護用の電動ベッドについて
  • 長く使える電動ベッドの選び方
  • おすすめの介護用電動ベッド

についてご紹介します。

この記事を書いている僕は、訪問リハビリにて在宅で使われているベッドをみてきました。このような経験から介護用におすすめの電動ベッドについてご紹介します。

この記事を書いた人
ヒロピノ

探究と挑戦を楽しむ理学療法士
医療・介護領域でのリハビリテーションを提供

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介護用の電動ベッドとは?

介護用の電動ベッドとは?
介護用の電動ベッドは、「電動ベッド」の中の介護を目的としたベッドです。

介護用の電動ベッド

文字どおり電気の力で背もたれや脚部分がリクライニングしたり、ベッドの高さが上下するベッドのこと。

とはいえ電動ベッドを見たことがあっても、介護者の状態に合った「機能」については、イメージしづらいかもしれません。

対象者の状態にあった「機能」がイメージできるように、深堀りしていきましょう。

電動ベッドのメリット

メリット

  • 介護負担の軽減
  • 快適な姿勢
  • 布団と比べて清潔

上記のとおり。

介護負担の軽減

電動ベッドを使って、「介護の負担を軽減する」と言うのが1番のメリットです。というのは、ベッドの手すりや背上げ機能によって対象者が自分でできる動作が増えるから。

具体的には、一人で起き上がれない方が背上げ機能を利用して30度くらい頭側が上がると、自分の力で起き上がれるようになる場合があります。

といっても全てが一人でできるとは限りませんが、一部でも自分でできると介護者にとっての負担はだいぶ違ってきます。

オムツ交換する場合には、ベッドの高さが低いと介護者の腰への負担がとても大きくなります。そのため高さを調整することで介護負担が軽減します。

他にもいろいろありますが、電動ベッドの機能は、本人にとっても、介護者にとっても、リハビリをする時にも助かります。

快適な姿勢

眠るときはもちろんのこと、ベッドの上で本を読んだりするときにも快適に過ごすことができます。

それは、背もたれや脚部をリクライニングすることで、自分の身体が楽な角度に微調整できるから。

病院では、よくベッドの上で食事や歯磨きをすることや読書や折り紙など多様な使い方をされている場面をよく見かけます。

1つ注意が必要なのは、リクライニングの姿勢では床ずれができやすいため、姿勢を自分で変えられない方には椅子に座ってもらった方が良い場合があります。

自分でうまく角度を微調整できる方には快適です。

布団と比べて清潔、そして安全

ベッドは布団で寝るよりも清潔に保てます。

マットレスは敷布団よりも通気性がよくカビにくい。また、床から高さがあるためホコリも感じにくいです。

また、床からの立ち座りではふらつきやすいため、膝・腰への負担もありベッドの高さと手すりがあることで転倒しにくくなります。

電動ベッドのデメリット

デメリット

  • 価格が高い
  • 横幅が狭い

上記のとおり。

価格が高い

電動ベッドは、リクライニングや介護に役立つ機能がついているため普通のベッドより価格が高めです。機能が充実する分、価格が上がってしまうのは致し方ないですね。

20万円以上する電動ベッドも多いのが現状です。

横幅が狭い

介護向けの電動ベッドは基本的にセミシングル・シングルサイズが中心です。というのは、介護がしやすいから。

介護者から遠くにいる方のオムツ交換をするのは単純に大変ですよね。

とはいえ寝心地からすると体格によってはゆったり眠れないという方も、、、。この場合、数は少ないですが、セミダブルサイズ以上の電動ベッドを検討してみるとよいかも。

介護のしやすさなのか、快適さか、何を優先するかですね。

長く使える電動ベッドの選び方

長く使える電動ベッドの選び方

動き方の種類

電動ベッドの基本的な動きは以下の3つです。

  • 背上げ
  • 脚上げ
  • 上下昇降

背上げはほとんどの商品で対応していますが、脚上げや上下昇降は非対応な場合があります。

それぞれの動きの特徴は以下のとおり。

背上げ

背もたれが上がる機能。起き上がりの補助に使うこともできます。

加齢により背中が丸くなっている方では、まっすぐよりも頭を少しあげて眠る方もいます。

寝たままだと上衣の着替えはしにくいですが、背上げをすると、上衣を着替える介護をがしやすくなります。

背上げは基本的な機能なので、ないこと自体が考えにくいですね。

脚上げ

膝を曲げて持ち上げる機能です。むくみを軽減する効果もあります。

背上げをする前に、脚上げをすることでお尻が下へずり落ちることを防ぎます。

変形性関節症などで膝・腰が曲がってしまっている方の場合、脚上げをすることで膝や腰の負担が減り痛みが軽減することがあります。

あれば便利な機能です。

上下昇降

ベッドの高さを上下できる機能。

起き上がりや立ち上がり、オムツ交換など介護が必要であれば、必須な機能です。

介護者にとっては、低いベッドに腰をかがめる動きで腰を痛めやすいです。起き上がりやオムツ交換などただでさえ大変な行為がベッドが低くてより負担に。

在宅でこの機能があるととても便利です。

モータータイプの種類

電動ベッドの動きは、モーターの数の違いによって制限があります。

1モーター

1つのモーターの駆動による電動ベッドで、もっとも価格が安いです。

  • 背上げ
  • 背&足上げ(同時)
  • 上下昇降

上記のどれかの機能に制限されています。

2モーター

2ヶ所の独立した調整ができる。

パターンは2つ

  • 「背上げ+脚上げ」
  • 「背上げ+上下昇降」

上記のとおり。

3モーター

3ヶ所(背上げ、脚上げ、上下昇降)の独立した調整ができる。

機能性が高い分、価格も高め。

介護は先が見えないので、便利さがあるのとないのでは大違いです。

4モーター

3モーター式に加えて、頭の角度調整やベッド全体の角度調整ができる。
身体をほとんど動かせない方向け。

自動体位変換機能がついたベッドもあり、床ずれ予防にも効果的。

電動ベッドにおけるマットレスの選び方

睡眠の質はマットレスで決まります。

電動ベッドに合わせるマットレス選びのコツは

  • 同じメーカーでそろえる
  • ウレタンマットレスがオススメ
  • 低反発マットレスには注意

上記のとおり。

同じメーカーでそろえる

電動ベッドとマットレスは同じメーカーでそろえましょう。

それは使用感や安全性という点で別メーカーでは保証できないから。

ウレタンマットレスがオススメ

電動ベッド用のマットレスは、基本的にウレタンマットレスが中心です。

というのは曲がりやすいため。

ベッドフレームが電気で曲がるのに合わせて、マットレスも曲がっていく厚さ7-10cmくらいがちょうどいいです。

といっても床ずれが心配な方は少し厚めのマットレスになっていきます。

低反発マットレスには注意

身体のラインにピッタリとフィットし、体圧分散機能が高いことが特徴です。

その反面、柔らかいので寝返りなどの動作がしにくいこと、蒸れやすいというデメリットがあります。

介護が必要な方の中には、寝返りや起き上がりの動作がしにくく、マットレスが柔らかいことで一人で寝返りや起き上がりができなくなる場合もあります。

そうなると逆効果のため、低反発マットレスは避けた方が無難です。

有名な電動ベッドメーカーについて

有名な電動ベッドメーカーについて
有名な電動ベッドメーカーは

  • パラマウントベッド
  • フランスベッド
  • プラッツ

上記のとおり。

僕が在宅で一番見かけるのは、パラマウントベッドです。

付属品のレバー柵も安定感があって特に不満を言う方はいないです。

パラマウントベッド

1947年(昭和22年)に創業。病院用ベッドの専業メーカーとしてスタートし、医療・介護用ベッド分野で国内シェアNO1メーカー。利用者はもちろん家族・ヘルパーの介護負担を減らします。グッドデザイン賞や数々の賞を受賞するメーカーのベッドです。

フランスベッド

1949年(昭和24年)に双葉製作所を設立したのがはじまり。1956年(昭和31年)に分割式ベッド「フランスベッド」が誕生。1983年(昭和58年)に福祉用具レンタルをはじめたのがフランスベッド。介護保険がはじまる約20年以上前から日本でレンタルをスタートしている会社です。

プラッツ

医師を父に持つ現会長が1992年に創業。 1996年からベッドを主としたメーカーとして展開をはじめました会社。介護ベッドがとても高額で「どんなに高性能でも一般の方が買えないのでは意味がない」と高品質と低価格を追求している。

まとめ:介護におすすめな電動ベッドを紹介

まとめ:介護におすすめな電動ベッドを紹介
介護におすすめなベッドは上下昇降付きの2モーター、できれば3モーターです。

訪問リハビリでは、もちろん良くなっていくこともありますが、長い目でみると加齢により徐々に体は衰えてきます。

モーターは後から追加することはできないので、予算があれば3モーターを検討する方が良いでしょう。

以上、介護用の電動ベッド選びの参考になれば幸いです。