はじめて介護タクシーを使う時に心配なタクシー料金や介護内容を解説

【介護】介護タクシーを活用するために確認する介護内容や料金を解説

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介護タクシーをはじめて使う方「どのくらい料金がかかるのだろう?介護はどんなことを、どこまでしてくれるんだろう?少し心配です。」

こんな心配に答えます。

料金は基本的なものだと、タクシー運賃プラス1,000円程度、介護は基本の乗り降り介助の他にも必要な介護をしてくれます。

本記事の内容

  • 介護タクシーの料金について
  • 介護タクシー利用料の具体例
  • 介護タクシーの介護について
  • まとめ:介護タクシーの料金と介護内容について

訪問リハビリを利用している方にも、介護タクシーを利用されている方がいるので、料金や介護内容などお話を聞くことがあります。

はじめて利用しようとする方は料金や介護内容など心配・不安があるかと思いますので、介護タクシーの料金や介護内容について解説します。

※ちなみにこの記事で紹介する内容は介護保険外の「介護タクシー」についてとなっています。

この記事を書いた人
ヒロピノ

探究と挑戦を楽しむ理学療法士
医療・介護領域でのリハビリテーションを提供

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介護タクシーの料金について

介護タクシーの料金について
料金はどのくらいでしょうか?

通常のタクシーと比べるともちろん高いです。ただし、介護をしてもらえて怪我なく送迎してもらうことができます。

介護タクシー料金の内訳

タクシーの運賃+介助料+車椅子などの介護機器レンタル費用
の3つで構成されています。

介護タクシー運賃について

通常は一般タクシーと同程度のメーター料金で徴収するケースが多いです。地域や事業者によって料金はまちまちです。

イメージを持ってもらうために以下に料金例を提示します。

小型タクシーの場合

  • 初乗り料金:例)670円
  • 加算料金: 例)300m毎に80円
  • 低速料金: 例)10km以下の運行で2分毎に80円
  • 割増料金: 例)2割増(深夜及び早朝)
  • 時間制運賃:例)30分毎に3,000円

大型タクシーの場合

  • 初乗り料金:例)840円
  • 加算料金: 例)250m毎に120円
  • 低速料金: 例)10km以下の運行で1分半毎に120円
  • 割増料金: 例)2割増(深夜及び早朝、寝台割増)
  • 時間制運賃:例)30分毎に4,500円

割引について

  • 身体・知的障害者割引:1割引(障害者手帳、療育手帳の提示が必要)
  • タクシーチケット、福祉タクシーチケットが利用可能

介助料金について

介助は介護タクシーの運転手さんが行います。介助にも料金が発生します。これも事業者によって料金はまちまちです。

以下に料金イメージを持つために例を提示します。

  • 基本乗降介助(1名対応):例)500~1,500円
  • 車いす介助(1名対応):例)1,000円/1時間
  • ストレッチャー介助(2名対応):例)3,000円/1時間
  • 室内介助(1名対応):例)500円
  • 室内介助(2名対応):例)3,000円
  • 階段介助(1名対応):例)1,000円
  • 階段介助(2名対応):例)3,000円
  • 病院内介助(1名対応):例)30分、900円
  • 外出付き添い(輸送外):例)3,000円/ 1時間

当たり前ですが、介助量が多いほど、料金も高くなっていきます。

車いすなどの介護機器レンタル費用

介護機器レンタル費用も事業者によってまちまちです。

以下に例を提示します。

  • 車いす:例)500円/1乗車
  • リクライニング車いす:例)1,000円/1乗車
  • ストレッチャー:例)1,000円/1乗車
  • 医療用酸素:例)1,500/500L
  • 吸引器:例)1,500/1乗車

これも利用するほど、料金が加算されているため、介助量が多い方ほど、高くなっていきます。

介護タクシー利用料の具体例

介護タクシー利用料の具体例
基本の乗降介助のみの場合と車いすで階段介助がある場合の2つを具体的に考えてみます。

自宅玄関から杖歩行を介助してもらいタクシー車内へ、用を足したらその逆

  • タクシー運賃+基本乗降介助(1,000円前後)

一人で病院受診に行く時には心配だから、家族と一緒に外出するけど家族も高齢で介護はできない、何か合った時に助けてもらいたいなど、さまざまな理由で利用されています。

車いすで3階の自宅から家族も付き添い病院へ

  • タクシー運賃+車いす介助(1,000円)+階段介助(1フロア1,000円として3階で3,000円)+車いすレンタル(500円)

車いすの乗ったまま階段の昇り降りを介助するのは、とても大変です。そのため、運転手さんだけでなく、場合によっては家族も手伝いつつ階段を上り下りする場合もあります。

繰り返しになりますが、この介助料には明確な基準がないため、それぞれの事業者で異なります。

介護タクシーの介護内容について

介護タクシーの介護内容について

介護タクシーの対象になる方

介護やサポートが必要な方であれば誰でも利用が可能です。
家族や友人の同乗も可能です。

介護タクシーを利用している方の具体例

実際に利用している方のケースを参考までに紹介します。

  • 歩きが不安定だから少し手を添えて歩いてほしい。
  • 夫婦で外出したいけど、お互いに歩きが不安定だから手伝ってほしい。
  • 夫を介助するときに一人では不安だから側にいて、何かあったら助けてほしい。
  • 自宅が3階で母親が車いすだが病院に通院のため連れて行かなければいけないが、自分だけで車いすでの階段昇降ができないから手伝ってほしい。

上記の理由で、はじめて介護タクシーを利用した方、歩きが不安定だから一般タクシーから介護タクシーへ切り替えた方、病院から退院後歩行が困難となり介護タクシーで車いす階段昇降介助をしてもらった方などです。

目的

特に規制はありません。参考までに以下のケースで活用できます。

  • 仕事や趣味、旅行のための外出
  • 冠婚葬祭による外出
  • 理美容のための外出
  • 買い物のための外出
  • 病院の入退院や転院に関わる一時的な利用

介護内容

基本乗降介助

利用すれば必ず生じる介助サービスで、車への乗り降りに対する介助です。

室内介助

居室から外へ移動を行った際に生じる介助です。

階段介助

車いすに乗ったまま昇降する介助です。介助の中で最も体力が必要で、技術・コツが要求される介助になります。

病院内介助

文字通り病院内を移動した際に生じる介助です。

外出付き添い

輸送の他にヘルパーが付き添い介助を行うものです。

などがあります。
※事業者によって提供している内容や表現が異なります。

注意点

運転手が必ずしも介護の有資格者ではないため、介助を利用する場合には事前の確認が必要です。

しかし、中には運転手が有資格者であることや介護士や看護師などの付き添いもサービスとして提供している事業者があるため「運転手が有資格者か」など確認しましょう。

まとめ:介護タクシーの料金と介護内容について

まとめ:介護タクシーの料金と介護内容について
介護タクシーの料金や介護内容について解説しました。

もし、”はじめて介護タクシーを頼む”のであれば、どこの介護タクシーに頼めば良いのかわからないと思うので、担当のケアマネジャーさんに相談してみると、お住まいの地域の介護タクシーを紹介してくれるはずです。

最後まで読んでいただきありがとうございます。
介護タクシーを使うときの不安や心配が少しでも和らげば幸いです。