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足のむくみが気になる高齢者の方「足がむくんできて、血行が悪いのかしら。足がむくんで装具が入らなくなってしまった、、、。どうしよう。」
こんな悩みに答えます。
足のむくみは気になるので、訪問リハビリでもよく話題になるし、みなさん少しでも解消したいと思って人それぞれ試行錯誤しているのをみてきました。
足が不自由だと、必然的に座っている時間が長くなります。日中ベッドで寝てしまうと夜も眠れなくなるので、日中は座りっぱなしという方が多いです。
中には足がむくんで装具に入らなくなり、装具を作り直すことが必要になった方も。できればそうならないようにしたいところです。
むくみへの予防策がハマると完全ではないにしても、むくみは解消します。
今回は、いろいろな予防策の中で何が自分に効果がありそうなのか試していけるように紹介します。
高齢者における足のむくみのよくある例【まとめ】
足のむくみがある方のよくある例は、
- 足が不自由で座っている時間が長い
- 足が冷えている
- 体重が増えた
- 装具を履いていて足が締め付けられている
- 座っている椅子のサイズが合わない、座面が硬い
などなど。
上記の例が一つだけでなく、複数に重なっている場合が多いです。長時間座っていて足が冷えている、座っている椅子の座面が硬くて時間が長いなど。
では、よくある足のむくみに対する予防策を一つ一つ深掘りしていきます。
よくある足のむくみに対する予防策を紹介
「足が不自由で座っている時間が長い」「足が冷えている」への予防策
高齢者で足が不自由だと、ほとんどの方が座っている時間が長くなってしまいます。これが一番多いですね。
もちろん体質的なことや内臓の問題なども関係するのですが、中には座っている時間が長くても、あまりむくみが少ない方もいるんですよ。
むくみが少ない方の特徴は、
- その①:1時間おきに家事をするor歩く
- その②:水分・塩分を摂りすぎない
- その③:足を冷やさない
上記のとおり。
その①:1時間おきに家事するor歩く
これは基本的な予防法で、家事をする・歩くことで足のふくらはぎの筋肉を使い、筋肉のポンプ作用で足に溜まった血液が心臓に戻っていくもの。
わかってはいても継続するのが難しいことでもあります。実際にこれをやっているのは女性の方。女性の場合は、元々自宅の中で家事をする習慣がついているため継続しやすいかと。
男性の場合には、まとめて1時間歩くという方が多いですが、本当はこまめに動いて欲しいところ。一人暮らしの男性だとむくみの少ない方が多いので、必然的にこまめに動かなければいけない環境が影響するのでしょう。
基本的にこまめに動くということが大切です。
その②:水分・塩分を摂りすぎない
何事も過ぎれば「毒」。1日の水分量は1〜1.5リットル程度が目安とされています。
ときどき「水分はできるだけ摂った方がいい」と2〜2.5リットル程度を1日に摂っていた方もいますが、足が不自由になり生活スタイルが「動く」から「座っている」変化がある場合にむくみが出てくることは想像しやすいでしょう。
よくある例が重なることで、むくみが出やすくなります。
その③:足を冷やさない
足が冷えると血行が悪くなりむくみやすいというのは、みなさんご存知かと。
では、高齢者の方は具体的にどんな方法で足の冷えを予防しているのでしょうか。
- あったかい靴下やタイツ、レギンスを履く
- 毛布をかける
- フットヒーターを利用する
- 足浴をする
など。
あったかい靴下やタイツ、レギンスを履く
足の引きずりがある方は、歩くときに靴下を履いていると靴下がずれて歩きにくいので、座っているときだけモコモコの靴下を履く方もいます。
フットヒーターを利用する
フットヒーターは、座っている場所が決まっていると使いやすく、足元だけなので邪魔にならずに、温度の強弱もできて便利なモノ。
足浴をする
足浴は本当に足の冷えがキツい場合に行っている方がいます。
足浴専用のバケツがあるので、お湯の準備などは少し手間ですが、とても気持ちよく体全体を温めることができます。
座っている時間が長い場合には、こまめな運動、水分・塩分を摂りすぎない、足が冷えないように温めるという3つが大切です。
「体重が増えた」への予防策
太ってしまったときに、結果的に足のむくみが出るということ。
基本的には、「太らない」方がむくみにくい。だけど、太ろうと思ってはいないので難しい問題ですよね。
よくある高齢者が太ってしまう例は、
- 運動したくても、足が不自由だから運動量は限られる
- 元々の料理内容や習慣を変えられない
- 食べるのが早い
運動したくても、足が不自由だから運動量は限られる
運動をしたくても、足が不自由になると難しいです。
運動しようと思っていても体がついていかない状態。それでも、元々の料理や習慣は変わらないので、運動は少ないけど食事はしっかりとるという状況になりがちです。
元々の料理内容や習慣を変えられない
料理を作る奥様もこれまでの料理の仕方や習慣をすぐに変えることは、難しい。
生まれた時代の背景によっては、幼い頃にご飯が限られていたので、食事はきちんと出す、食べるという信念がうかがえることも。
食べるのが早い
早く食べることができるのは忙しいときには役立ちますが、胃腸にはとても負担をかけることになります。男性に多いのが特徴ですね。
これに対しては、「ペースト状になってから飲み込む」という食べ方をするだけで体重が減ることも。下記の記事で詳しく紹介していますので、どうぞご覧ください。
「装具を履いていて足が締め付けられている」への予防策
装具を履いているとベルトの締め付けというのが切り離せないところ。
歩く時だけつけるという方もいますが、足が不自由な方は装具をつけたり脱いだりするのにも一苦労なので、常時つけている方も多いです。
装具をつけたまま長時間座る=足のむくみが出る
装具をつけている方のむくみへの予防策は、
- 足をあげる
- ベルトを太くする
- 装具を外す時間を作る
- マッサージする
足をあげる
一番簡単なのは、足台やオットマンなどに足をあげること。これは装具をつけたままでもできます。
ベルトを太くする
ベルトの太さが細いと足に食い込みます。
ベルトが食い込む場合にはベルトの太さを太くする、パッドをつけることで局部の締め付けを減らすことができます。義肢装具士へ相談してみましょう。
装具を外す時間を作る
簡単そうで難しいのがこれです。「外すのは簡単だけどつけるのが面倒」という方が多いので。
完全に外すのが面倒な場合には、座っている時にはベルトを少し緩めてむくみが出ないようにしている方もいますので、ベルトを緩める時間を作りましょう。
マッサージする
装具を使用している方では、足首を自分ではうまく動かせないため、血行が悪くなりむくみが出やすいです。
マッサージが良いとわかっていても、介護者は家事と介護で常に忙しく動いているので、現実的に難しい状況が、、、。
そこで、足のマッサージャーを活用している方もいました。足のむくみで装具が合わなくなってきて、以前友人からもらったマッサージャーを思い出し使いはじめました方。
毎日1〜2回10分程度ずつ実施することで装具も靴も履きやすくなっています。
「座っている椅子のサイズが合わない、座面が硬い」への予防策
座っている椅子が体格に合っていない場合、座面が硬い場合には膝の裏から太ももの裏の圧迫が強く、そこで血行が悪くなってしまうことも。
例えば、小柄な女性で、座面の高さが高く、足が床に届きにくい場合に膝の裏から太ももの裏にかけて圧迫される状況。座面が硬いとさらに圧迫がプラスされます。
そんな時の予防策は、
- 座面にクッションを使う
- 足台に足を置く
- 体格にあった椅子にかえる
座面にクッションを使う
体圧分散ができるクッション、ジェルクッションで膝裏から太もも裏にかけての圧力を分散させるのがいいでしょう。
ウレタンフォームのクッションは、使用により徐々に硬くなってしまうのがデメリットです。その点ジェルクッションは耐久性に優れていて、洗濯もしやすくオススメです。
足台に足を置く
この時の足台は、前述の足台・オットマンと違い、膝裏から太もも裏の圧迫を減らすための足台。
椅子の座面の高さによりますが、膝裏から太もも裏の圧迫が減る程度の高さに設定します。高すぎると逆にお尻に圧力がかかるので注意が必要。
小柄な女性で床に足が届きにくい場合には、試してみましょう。
体格にあった椅子にかえる
体格に合わないのであれば、買えばいいじゃないかと思いますよね。実際に小柄な女性に合う椅子がなかなか見つからないのが現状です。
小柄の女性用に椅子を販売していないので難しいところ。座面の高さはよくても奥行きが長すぎる椅子や肘掛け付きの椅子が良くてもサイズがないなど。
奥行きが長い場合には、クッションを使って寄りかかりやすくするなどの工夫も必要です。
高齢者のよくある足のむくみに対する予防策のまとめ
復習します。
むくみが少ない方の特徴は、
- その①:1時間おきに家事をするor歩く
- その②:水分・塩分を摂りすぎない
- その③:足を冷やさない
足の冷えの予防策は、
- あったかい靴下やタイツ、レギンスを履く
- 毛布をかける
- フットヒーターを利用する
- 足浴をする
高齢者が太ってしまうよくある例は、
- 運動したくても、足が不自由だから運動量は限られる
- 元々の料理内容や習慣を変えられない
- 食べるのが早い
装具をつけている方のむくみへの予防策は、
- 足をあげる
- ベルトを太くする
- 装具を外す時間を作る
- マッサージする
小柄な女性で椅子が合っていないときの予防策は、
- 座面にクッションを使う
- 足台に足を置く
- 体格にあった椅子にかえる
今回は以上になります。
参考になれば幸いです。