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はじめて下肢装具を作った方「せっかく作った装具なので、大事にしたい。どういったトラブルがあるんだろう、、、教えて欲しい」
こんな疑問に答えます。
結論は、日々装具に異常がないか点検することが大切です。
本記事の内容
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- 下肢装具のよくあるトラブルは3つある。
- 下肢装具のトラブル①:装具が壊れて使えない。
- 下肢装具のトラブル②:装具を使用していて痛みが出たら危険です。
- 下肢装具のトラブル③:装具の部品がボロボロになる。 ←これは問題なし。
- まとめ:下肢装具使用中のよくあるトラブルは3つある。
下肢装具のよくあるトラブルと対処方法についてまとめましたので、ご覧ください。
下肢装具のよくあるトラブルは3つある。
- 装具が壊れて使えない
- 装具を使用していて痛みが出る
- 装具の部品がボロボロになる ←これは問題なし
基本的には上記の3つかなと。
それでは順番に見ていきましょう。
下肢装具のトラブル①:装具が壊れて使えない。
装具が壊れてしまって使えない場合から。
装具が壊れてしまった場合
基本的には次の2つに分かれます。
- その①:装具自体のヒビ割れ
- その②:部品の欠損・破損
それでは深堀しますね。
その①:装具自体のヒビ割れ
プラスチック装具のヒビ割れを防ぐのは、過度な装具への負担を避けることですが、生活で使用する場合に完全には避けられません。
ヒビ割れた時の対処方法は”使わないこと”。
とはいえ装具が1つしかなければ使わないことが難しいので、すぐに作製してもらった義肢装具士に相談しましょう。その現状を見て、修理が可能なのか、再作製が必要か、判断してくれます。
その②:部品の欠損・破損
もう一つは部品の欠損と破損です。
例えば、
- 継ぎ手部分の金具が外れて使えない
- 金具が破損してしまって使えない
といった状況です。
利用者さんから、
と聞かれることがあります。
車のタイヤのボルトもそうですが、日常生活で使っていると、意外にも振動などで金具が外れてしまうことがありまよね。
この場合も、何の部品かわからないと放置せず、すぐに義肢装具士か理学療法士に相談し、部品の購入や交換をしましょう。
下肢装具のトラブル②:装具を使用していて痛みが出たら危険です。
装具で痛みが出たら、危険を知らせるサインです。
我慢しないで義肢装具士や理学療法士に相談しましょう。
装具でよくある痛み
よくある痛みの訴えは、
- くるぶしが金具に当たって痛い
- 足の指が曲がって痛い
上記の2つです。
装具を作った時点ではうまく適合していても、生活する中で、体の筋肉や関節の変化により装具が適合しなくなることがあります。
くるぶしが金具に当たって痛い場合の対処方法
くるぶしが金具に当たる場合は、
- 当たって痛い部分の周りにクッションなどを付けて、痛い部分を浮かせる
- 装具自体を広げて当たらなくする
その場で、すぐに試せることは上記の2つ。まずは痛みが取れるかどうかを試します。
足の指が曲がって痛い場合の対処方法
足の指が曲がってしまう場合は、
- 足の指の付け根近くにインヒビターバーというクッションを入れる
これも、その場ですぐに試して、痛みが減るかどうか確認します。
痛い場合の対処方法でも痛みが取れない場合
上記の対処方法でも、痛みが取れない場合には、装具の再作製を考えます。
装具を再作製する場合には、装具が割れて使えなくなった場合に加えて
- むくみなどで装具のサイズ自体が合わなくなった
- 筋緊張の変化から足が変形し、装具に合わなくなった
などの理由から作り直すことがあります。
下肢装具のトラブル③:装具の部品がボロボロになる。 ←これは問題なし。
これは生活で使用する上では問題ありません。
よくある例は、
- ベルトが付かなくなった
- 滑り止めが剥がれた
などです。
義肢装具士か理学療法士に連絡して部品の交換を依頼しましょう。
まとめ:下肢装具使用中のよくあるトラブルは3つある。
おさらいします。
下記が下肢装具を作った方に知っておいてほしいトラブル3つのまとめ
- 下肢装具がヒビ割れてしまった ← 修理or再作製。
- 装具の金具が欠損・破損 ← 部品の購入、交換。
- 装具と使っていて痛みが出た ← 装具の修正・修理、再作製。
- 装具の部品がボロボロになった ← 部品の交換。
車と同様に、日々装具に異常がないか点検が必要です。
万が一、上記のような異常があれば、すぐに義肢装具士か理学療法士に相談してください。
身体障害者手帳を持っている方が装具を作製するときの手続きについて解説しています。ご覧ください。